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スズキ(完成検査に関わるリコール)対応について 車検代が無料に?

平成31年4月12日、スズキの約202万台(過去最多台数)となるリコールが発覚!
そして、4月18日に国土交通省にリコールの届出→
4月19日にリコール対策開始となりました。

対象台数があまりにも多くスズキ代理店だけでは速やかな対応が不可能と判断したようで、自社、販売店(指定工場、認証工場)にもリコール実施の協力願いがあり説明を受けました。

リコール内容

(1)不具合内容

作業訓練中の検査補助者が単独で完成検査を行ったことや、完成検査での保安基準適合性の確認が適切に行われていなかった可能性があります。

(2)作業内容

整備工場において法定2年点検相当の点検および自動車検査員による確認を行います。
確認の結果道路運送車両の保安基準に関する不具合が認められた場合は是非いたします。

と言うのものでした。

簡単に言うと対象車は、すべて車検を受けると言うことです。

ここで問題になってくるのは、このリコールをいつ受けるのか?
普通なら、明日にでも受ければいいのでは?となるのですが、大きく分けて3パターンあり、いつリコールを受けるかでお客さまにメリット・デメリットがありますので説明したいと思います。

(1) リコール単独実施

リコール作業ができる工場に予約し点検、検査を受けていただきリコール完了となります。

(例) 
1:車に異常がないのか心配で少しでも早く点検してほしい方!安心を第1に!

(2) 法定1年点検と同時にリコール実施

法定1年点検は車検と同等の点検をしますので、法定1年点検+自動車検査員による検査を受けることによりリコール完了となります。

この場合お客様への法定1年点検代(約10000円)は無料となります。
(部品代などは請求されます、オイル交換など、)

(例)
1:毎年1年点検は受けるようにしているし、車検まで2年もあるので1年点検が無料になるならいいかー、というような方
   
(3) 車検と同時にリコール実施

車検では、リコール作業と同じ事をしますので、車検を受ける事によってリコール完了となります。

この場合、車検整備基本料金(約20000円)
    保安基準適合検査(約10000円)

計…約30000円は無料となります。
(車検諸費用、部品代などは請求されます)

(例)
1:車検までまだ2年もあるが、今まで乗っていて特に異常もないし、1年点検は義務でないのでこのまま車検時期まで乗って車検代が安くなるようにしたい方
 
2:少し不安もあるがとにかく出費を減らしたいので車検までこのまま乗ろうとお考えの方

3:来月が車検月だったので車検代が安くなってラッキー(車検が近い方)

このように、いつリコールを受けるかによって最大で車検代が約30000円も安くなるという
ケースもあります。


お客様によって考え方はさまざまだと思いますし、車の状態も違うと思いますので自分に合ったタイミングを選択しリコールを受けられてはいかがでしょうか。